2013年8月4日日曜日

触れる

大きな木をくり抜いて作ったぼくの家には誰もいなかった

ぼくは透明になった

木からは水蒸気が上がり、あたりに消えた
水蒸気があったことが、あたりの透明な層のひとつに残った

大きな剣でそこを切ったならば、水蒸気の記憶と一緒にたくさんの涙がでてくることだろう
流せなかった涙が透明な層に含まれている

大きな剣が地上につき立って、無言の痛みを生み出している頃、美しい小さな鳥と舌を絡ませ合うことを思う

また水蒸気が出される
あたりに消える
涙がとどめられる

大声をあげて泣くんだ

ぼくはガングロちゃんと鉱脈をさかのぼる旅に出る

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